概要
小指の骨一つと奥歯からゲノムが読まれ、誰も姿を見たことのない人類種が見つかった。ニューギニアやフィリピンの人の遺伝子に数%が残っている。
場所
デニソワ洞窟
51.40°N 84.68°E · ロシア・アルタイ地方
51.40°N 84.68°E · ロシア・アルタイ地方
本文
2008年、シベリアのアルタイ山脈の洞窟で、小さな指の骨が一つ出た。 子どもの小指の先で、見ただけでは何も分からない。
2010年にゲノムが読まれ、 ネアンデルタール人でもサピエンスでもない人類だと分かった。 骨からではなく遺伝子から先に見つかった、最初の人類種になる。
その後、奥歯が数本、頭蓋骨の破片、 2019年にはチベット高原で顎の骨が同定された。 姿はいまも、ほとんど分かっていない。
いつからいつまでいたかは、洞窟の層の年代で20万年前から5万年前までとされる。 ただし洞窟の外でどこまで広がっていたかは、遺伝子のほうが多くを語る。
ニューギニアやオーストラリア、フィリピンの一部の人は、 遺伝子の数%をデニソワ人から受け継いでいる。 チベットの人が高地で暮らせる遺伝子も、ここから来たとされる。 会ったことは確かで、どこで会ったかは分かっていない。
動画(1)
出典(1)
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳) 『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』第1章 唯一生き延びた人類種