概要
レヴァントまで出た集団は、そこで途絶えたらしい。いまアフリカの外にいる人のほとんどは、ずっとあとの一度の出立の子孫になる。
場所
カルメル山の洞窟群位置は特定されていない(誤差 ±20km)
32.67°N 34.97°E · イスラエル(スフール・ミスリヤ洞窟)
32.67°N 34.97°E · イスラエル(スフール・ミスリヤ洞窟)
本文
イスラエルのカルメル山の洞窟から、 約18万年前(ミスリヤ)と約10万年前(スフール、カフゼー)の ホモ・サピエンスの骨が出ている。 アフリカの外で見つかる中で、最も古い部類になる。
ここまでは出た。 しかし、その先が続かない。 同じ洞窟の上の層には、ネアンデルタール人が戻っている。 レヴァントは、二つの人類種が入れ替わりに使った場所だった。
いまアフリカの外にいる人の遺伝子は、 6万〜5万年前ごろの一度の出立にほぼ収斂する。 それより前に出た集団の系統は、ほとんど残っていない。
つまり、最初の進出は途絶えた。 理由は分からない。気候か、ネアンデルタール人か、単に数が少なかったか。
中国やアラビアからも10万年前より古い痕跡が報告されているが、 年代の確かさをめぐって議論が続いている。