概要
2017年、モロッコの骨が30万年前と分かり、種の年齢は10万年伸びた。どこか一か所で生まれたのではなく、アフリカのあちこちで並行して形になった、という見方に変わりつつある。
場所
ジェベル・イルード
31.86°N -8.87°E · モロッコ・マラケシュ=サフィ地方
31.86°N -8.87°E · モロッコ・マラケシュ=サフィ地方
本文
モロッコのジェベル・イルードで、1960年代に出ていた骨が、 2017年に測り直されて約30万年前と分かった。 それまでの最古はエチオピアのオモ・キビシュの約20万年前で、 種の年齢が一気に10万年伸びたことになる。
顔はいまの人とほぼ同じで、頭の後ろの形が違う。 脳の大きさは同じでも、形が丸くなるのはもっと後になる。
これで、揺りかごが一つではなくなった。 東アフリカで生まれて広がった、という筋ではなく、 アフリカのあちこちに散らばった集団が、 つながったり離れたりしながら、大陸全体でゆっくり一つの種になった、 という見方が出てきた。
どこからが「ホモ・サピエンス」かは、線の引き方の問題でもある。 種は一晩で生まれない。
出典(1)
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳) 『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』第1章 唯一生き延びた人類種