概要
大型の草食獣148種のうち家畜になったのは14種で、馬はその中で最も戦争と交通を変えた。シマウマはならなかった。
場所
ボタイ位置は特定されていない(誤差 ±50km)
53.50°N 67.60°E · カザフスタン・北カザフスタン州
53.50°N 67.60°E · カザフスタン・北カザフスタン州
本文
カザフスタン北部のボタイ遺跡から、約5500年前の馬の骨が大量に出た。 歯には轡(くつわ)の跡があり、土器には馬乳の脂が残っていた。 乗り、搾っていたことになる。
長くここが馬の家畜化の起点とされてきた。 2021年にゲノムが読まれ、ボタイの馬はいまの家畜馬の祖先ではないと分かった。 いまの馬はすべて、約4200年前に黒海の北の草原で飼われはじめた系統に遡る。 そこから数百年で、ユーラシア全体に置き換わった。
家畜化は二度あり、一度目は残らなかった、ということになる。
ダイアモンドは、大型の草食獣148種のうち家畜になったのが14種しかないことを、 本の一章にした。 性質が荒い、成長が遅い、囲いの中で繁殖しない、群れの序列が無い。 どれか一つでも当てはまれば家畜にならない。 シマウマは、噛みついて放さない。
馬を持った側は、戦争と交通で圧倒的になった。 アメリカ大陸には、1万2000年前に馬が絶滅していた。
動画(1)
出典(1)
ジャレド・ダイアモンド(倉骨彰 訳) 『銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』第9章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか