概要
氷期でも、この海は陸続きにならない。最低でも数十kmを船で渡ったことになる。人類が意図して外洋を越えた、最も古い証拠になる。
場所
マジェドベベ
-12.45°N 132.92°E · オーストラリア・北部準州
-12.45°N 132.92°E · オーストラリア・北部準州
本文
氷期でも、この海は陸続きにならない。
海面が下がって、 オーストラリアとニューギニアが一つの大陸(サフル)になり、 東南アジアの島々も一つ(スンダ)になる。
その二つのあいだに、深い海が残る。
最低でも、数十キロを船で渡ったことになる。
しかも、一人二人では集団が成り立たない。 繁殖可能な人数が、複数回渡っている。
偶然の漂流では説明しにくい。
マジェドベベの岩陰遺跡から、 石器と顔料が出た。
年代測定で、約6万5000年前とされる。
この数字には議論がある。 上の層の遺物が混じった可能性が指摘されている。
それでも、5万年前は下回らない。
人類が意図して外洋を越えた、 最も古い証拠になる。
出典(2)
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳) 『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』第4章 史上最も危険な種
ジャレド・ダイアモンド(倉骨彰 訳) 『銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』第15章 オーストラリアとニューギニアのミステリー