概要
ウィーンで経済誌の編集をし、ナチスを逃れてイギリスへ渡った。市場が社会に埋め込まれていた歴史を示し、その逆転が20世紀の破局を生んだと論じた。
本文
ウィーンに生まれ、ブダペストで育った。 第一次世界大戦に従軍し、体を壊して帰る。
戦間期のウィーンで経済誌の編集者として働いた。 社会主義の側から、市場経済の理論と論争を続けている。 ナチスが力を得るのを見て、1933年にイギリスへ渡った。
労働者向けの成人教育で経済史を教えた。 教えるために調べたことが、そのまま本になっていく。
『大転換』は、アメリカに滞在していた1940年代の前半に書かれた。 刊行は1944年。まだ戦争が終わっていない。
戦後はコロンビア大学で教えたが、 妻が共産主義者だったためアメリカのビザが出ず、 カナダに住んで国境を越えて通った。
死後、経済人類学という分野が彼の名で呼ばれるようになった。 市場が社会に埋め込まれていた、という見方は、 グレーバーの『負債論』にもそのまま流れ込んでいる。