概要
メキシコで背の低い小麦を作り、インドとパキスタンの飢饉を止めた。10億人を救ったと言われ、ノーベル平和賞を受けた農学者。
所属
アメリカ合衆国本文
アイオワの農家に生まれ、大恐慌の中で大学に通った。 1944年、ロックフェラー財団の計画でメキシコに送られる。 小麦の病気を減らすのが仕事だった。
背の高い小麦は、肥料をやると実の重さで倒れる。 日本の農林10号という背の低い品種を掛け合わせ、 倒れず、病気に強く、どこでも育つ小麦を作った。 一年に二度、標高の違う二か所で育てて、育種の速さを倍にした。
1960年代、インドとパキスタンが飢饉の縁にあった。 その小麦を船で送り、数年で両国は自給に達した。 アジアの米にも同じことが起きた。緑の革命と呼ばれる。
1970年、ノーベル平和賞。 10億人を救った、という言い方は本人の生前からある。
化学肥料と灌漑と単一の品種に頼る農業への批判は、本人も知っていた。 飢えている人の前で言う話ではない、と答えている。