概要
ギリシア人の奴隷として買われ、解放されて書物の商いをした。モンゴルの襲来から逃れながら、地名を引ける『諸国地誌』を編み上げる。
関わったできごと(1)
『諸国地名辞典』AD1228年 · 編纂本文
ギリシア人として生まれ、 子どものころ奴隷として買われた。 「ヤークート」は宝石(ルビー)を意味する、 奴隷に付けられる類の名になる。
主人が商用の書記として教育し、後に解放した。 その後は書物を売り歩く商人になる。 商いのために各地を回ったことが、 そのまま地理の知識になった。
編んだ『諸国地誌』は、 地名をアルファベット順に引ける形にした事典になる。 その土地の位置、産物、 そこから出た学者、詩に詠まれた例まで載っている。
編纂中にモンゴルが東から来た。 メルヴの図書館で資料を集めていたところを逃れ、 命からがらモスルへ移って書き上げた。
彼が使ったメルヴの図書館は、その後モンゴルに焼かれた。 逃げた人の記憶を通してしか残らなかった知識がある。