概要
遠征に随行してインドに滞在し、サンスクリットを学んで『インド誌』を書いた。相手の言い分をその言葉で読んでから書くという構えが、当時としては際立っている。
関わったできごと(1)
『インド誌』AD1030年 · 著者本文
ガズナ朝のマフムードが北インドへ遠征したとき、 その宮廷に属する学者として同行した。 征服する側の一員でありながら、 サンスクリットを学び、インドの学者と議論した。
『インド誌』の書き出しで、彼は自分の方法を述べている。 論争のために書くのではない、相手が自分で言っていることを そのまま伝える、と。実際、ヒンドゥーの宇宙論を紹介したうえで、 自分は同意しないと分けて書いている。
天文学者としては、一つの丘の高さと水平線の見え方から 地球の半径を出した。誤差は現代の値の1パーセント以内とされる。
同時代にイブン・スィーナーと手紙で論争している。 アリストテレスの自然学のどこが間違っているかについて、 二人は最後まで折り合わなかった。