概要
蜀の史官で、宦官に逆らって左遷され、晋に仕えて『三国志』を書いた。「良史の才」と言われ、「父の仇の子を貶めた」「米をもらえば伝を立てた」とも言われた。正史の中で最も短く、注が本文の倍ある。
関わったできごと(1)
陳寿『三国志』AD285年頃 · 著者本文
巴西、 安漢。 BC233年。 蜀の、 建興11年。 「譙周に、 学んだ」。 譙周。 「蜀の、 大儒」。 「『仇国論』を、 書いて、 劉禅に、 降伏を、 勧めた」。 陳寿は、 「譙周伝」に、 書いた。 「観閣令史」。 図書館の、 役人。 「黄皓が、 権を、 専らにし、 みな、 黄皓に、 へつらった。 陳寿は、 しなかった」。 「屡々、 譴黜せられた」。 何度も、 降格。 「父の、 喪中に、 病んで、 侍婢に、 丸薬を、 作らせた」。 「客が、 見た」。 「郷党は、 これを、 貶めた」。 「不孝」。 「沈滞、 数年」。 BC263年。 蜀が、 滅んだ。 30歳。 「晋に」。 「張華が、 その才を、 愛した。 『陳寿は、 罪ではなく、 不遇』」。 「孝廉」。 「佐著作郎」。 「陽平令」。 「治書侍御史」。 BC274年。 『諸葛亮集』。 「二十四篇、 十万四千百十二字」。 「上表」。 「亮は、 軍旅を、 連ねて、 数年、 克てなかった。 けだし、 応変の、 将略は、 その、 長ずる、 所に、 非ざるか」。 「けだし」。 たぶん。 「か」。 だろうか。 陳寿は、 そう、 書いた。 「治戎を、 長とし、 奇謀を、 短とす。 理民の、 幹は、 将略に、 優る」。 「管仲、 蕭何の、 亜匹」。 管仲、 蕭何に、 次ぐ。 褒めている。 「軍は、 やや、 苦手」と、 書いた。 『晋書』。 「陳寿の、 父は、 馬謖の、 参軍で、 馬謖が、 諸葛亮に、 誅されたとき、 陳寿の、 父も、 髡刑に、 された。 諸葛瞻も、 陳寿を、 軽んじた。 だから、 陳寿は、 『亮は、 将略に、 非ず、 応敵の、 才なし。 瞻は、 書に、 巧みで、 名声が、 実に、 過ぎる』と、 書いた。 議者は、 これを、 以て、 彼を、 少なしとする」。 『晋書』陳寿伝。 唐。 房玄齢。 「陳寿は、 私怨で、 諸葛亮を、 貶めた」。 「陳寿の、 父が、 馬謖の、 参軍だった」という、 記録は、 『晋書』にしか、 ない。 「丁儀、 丁廙の、 子。 『米、 千斛を、 くれれば、 父の、 伝を』」。 『晋書』。 「くれなかった」。 「だから、 立てなかった」。 「丁儀、 丁廙は、 曹丕に、 一族、 殺された。 子は、 いない」。 清の、 学者。 「『晋書』は、 根拠が、 ない」。 「陳寿は、 諸葛亮を、 最高に、 褒めた」。 「諸葛亮伝」の、 評。 「諸葛亮の、 相国たるや、 民を、 撫し、 儀軌を、 示し、 官職を、 約し、 権制に、 従い、 誠心を、 開き、 公道を、 布く。 忠を、 尽くし、 時に、 益する者は、 讎と、 雖も、 必ず、 賞し、 法を、 犯し、 怠慢する者は、 親と、 雖も、 必ず、 罰す。 邦域の、 内、 みな、 畏れて、 これを、 愛す。 刑政、 峻なりと、 雖も、 怨む者、 なし。 その、 心を、 用いること、 平にして、 勧戒、 明らかなるを、 以てなり。 識治の、 良才、 管・蕭の、 亜匹と、 謂うべし」。 「私怨で、 これを、 書けるか」。 「陳寿は、 蜀の、 人で、 魏を、 正統に、 した」。 「晋に、 仕えていたから」。 「陳寿は、 蜀の、 人で、 蜀書を、 書いた。 劉備を、 『先主』と、 呼んだ。 魏の、 臣が、 使う、 言葉では、 ない」。 「蜀書は、 15巻。 魏書は、 30巻。 呉書は、 20巻。 蜀は、 小さかった。 蜀には、 史官が、 いなかった、 と、 陳寿は、 書いた。 『国、 史官を、 置かず』。 だから、 資料が、 少ない」。 「陳寿は、 蜀の、 史官だった」。 「矛盾」。 「陳寿は、 蜀の、 人で、 蜀の、 記録を、 一番、 知っていた。 彼が、 書かなければ、 蜀は、 消えていた」。 BC297年。 「65歳」。 「治書侍御史」。 「母が、 洛陽で、 死んだ。 『洛陽に、 葬れ』。 遺言。 陳寿は、 従った。 『故郷に、 帰さなかった』。 不孝。 罷免」。 「二度、 不孝で」。 「病んで、 死んだ」。 「梁州の、 大中正に、 任じられて、 着任の、 前に」。 「范頵の、 上表」。 「陳寿は、 司馬遷と、 班固に、 比べても、 文は、 質直で、 その、 上に、 出る」。 「洛陽令に、 陳寿の家で、 写させた」。 「三国志」。 「陳寿の、 生前、 『魏書』『蜀書』『呉書』は、 別々だった」。 「北宋で、 一つに」。 「三国志」。 南充。 四川。 「万巻楼」。 陳寿が、 若い頃、 読んだ、 という、 楼。 清の、 建物。 「陳寿の、 像」。 「陳寿は、 巴西の、 人で、 巴西の、 言葉で、 考えた」。 「倭人伝」。 「其の、 風俗、 淫ならず」。 「陳寿は、 そう、 書いた」。 「陳寿は、 日本を、 見たことが、 ない」。 「陳寿は、 魏の、 使者の、 報告を、 読んだ」。 「それが、 日本の、 歴史の、 最初の、 一頁」。 「陳寿が、 私怨で、 書いたか、 誠実に、 書いたか」。 「1700年、 争っている」。 「どちらにしても、 彼の、 本しか、 ない」。