概要
外交官からソビエト史の研究者に転じた。歴史とは事実と歴史家のあいだの対話だ、という講義録が、いまも歴史学の入口に置かれている。
関わったできごと(1)
『歴史とは何か』の講義AD1961年1月〜3月 · 講義した本文
ロンドンに生まれ、ケンブリッジで古典を学んだ。 外務省に20年勤め、パリ講和会議にも参加している。 ソ連との関係を扱ううちに、ロシア革命に関心を移した。
1936年に外務省を辞め、大学で国際政治を教えた。 1939年の『危機の二十年』は、 道徳と法だけで平和が保てると考える立場を批判した本になる。 国際政治学の古典として、いまも読まれている。
戦時中はタイムズ紙の論説を書いた。 ソ連に理解を示しすぎる、という批判を長く受け続けた。
1950年から、大著『ソヴィエト・ロシア史』を書き始める。 14巻。最後の巻が出たのは1978年で、86歳になる。
1961年のケンブリッジでの講義が『歴史とは何か』になった。 歴史家が事実を選ぶ、という主張は、 彼自身が長く政治の現場にいたことと切り離せない。
90歳で死ぬまで書き続けた。