概要
『イリアス』『オデュッセイア』の作者とされる。実在したかどうかも含めて議論がある。
所属
ギリシア諸ポリス関わったできごと(1)
『イリアス』『オデュッセイア』の成立紀元前8世紀頃 · 作者とされる本文
『イリアス』と『オデュッセイア』の作者とされる。
実在したかどうかが、古代から議論されてきた。 一人の詩人が書いたのか、 何世代もの吟遊詩人が語り継いだものが ある時点で書き留められたのか。
20世紀の研究で、決め手の一つが出た。 定型の言い回しが繰り返し使われている。 「足の速いアキレウス」「ぶどう酒色の海」。 これは、文字を使わずに長い詩を口で語るための技法になる。
同じ形式が、20世紀のバルカン半島の 口承詩人にも見られることが確かめられた。
盲目だったという伝承も、根拠が薄い。
確かなのは、この二篇がギリシア人の共通の教養になり、 学校で暗誦され、 悲劇も哲学もそれを前提に語られたことになる。
西洋の文学が、 作者の分からない二篇から始まっている。