概要
生涯のことはほとんど分からない。原子論を六巻の詩にした。中世に一冊だけ残った写本が、15世紀に見つかる。
所属
ローマ関わったできごと(1)
ルクレティウス『事物の本性について』BC55年頃 · 作者本文
生涯について確かなことは、ほとんど無い。
ローマの人で、BC50年代に死んだ。
キケロが、弟への手紙で この詩を読んだと書いている。
「才能の輝きと、技巧の跡がある」。
それだけになる。
恋の薬で狂い、発作の合間に書き、 自殺した、という話は 4世紀のヒエロニムスが書いたもので、 キリスト教側の作りとされる。
書いたのは一つ。
『事物の本性について』。
エピクロスの原子論を、六巻の詩にした。
原子と空虚。
魂は死ねば散る。
神は関わらない。
だから死を恐れるな。
「死は我々にとって何ものでもない」。
写本が中世をかろうじて生き延び、 1417年に見つかった。
以後、原子論は この詩を通って科学に戻っていく。