概要
周が殷を破り、天命は徳ある者に移るという理屈が生まれた。以後の王朝交代はこの型で語られる。
場所
牧野位置は特定されていない(誤差 ±20km)
35.30°N 113.93°E · 中国・河南省新郷付近
35.30°N 113.93°E · 中国・河南省新郷付近
本文
周が殷を破った。
戦いそのものより、 その後に作られた理屈のほうが大きい。
殷の王は徳を失った。 天はその命(めい)を周へ移した。 だから周が立つのは正しい——という説明になる。
天命という考えである。
これが強力だったのは、 王朝の交代を正当化できるだけでなく、 今の王を批判する根拠にもなるからだった。 徳を失えば天命は去る。
以後3000年、中国の王朝交代はこの型で語られる。 易姓革命と呼ばれる。
新しく立つ者は、前の王朝が どれだけ暴虐だったかを記録に残すことになる。 殷の紂王の悪行の描写も、周の側の筆による。