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Person / 人

ジャービル・イブン・ハイヤーン

Jabir ibn Hayyan
AD8世紀 – AD815年頃(享年65・推定)
カリフ国(正統・ウマイヤ・アッバース)重要度 3

概要

クーファの錬金術師。蒸留と結晶化を書き、硫黄と水銀の理論を立て、硝酸と王水に近いものを作った。何百の書が名を借りて書かれ、実在自体が疑われる。ラテン語のゲーベル。「アルカリ」「アルコール」の語は、この系統から来た。

所属

カリフ国(正統・ウマイヤ・アッバース)

関わったできごと(1)

ジャービルの錬金術AD800年頃 · 錬金術師

本文

アブー・ムーサー・ジャービル・イブン・ハイヤーン。 「アッスーフィー」「アルアズディー」「アットゥースィー」「アルクーフィー」。 名のあとに付く名で、 トゥース生まれ、クーファ住まい、アズド族、スーフィー、と伝える。

父ハイヤーンはクーファの薬屋で、 アッバース革命の密使として活動して殺された、 と伝える。 息子はアラビアに逃げて学び、 クーファに戻った。 ジャアファル・アッサーディク。 シーア派の第六代イマーム。 弟子だった、と本人の名の著作は言う。 「わが師」。 ジャアファルは765年に死んだ。 ジャービルの著作にジャアファルの死後の出来事が書かれている。

バルマク家。 ハールーンの宰相。 803年にバルマク家が失脚し、 ジャービルもクーファへ帰った、 あるいは815年頃に死んだ。

10世紀の『フィフリスト』。 イブン・アンナディームの本の目録。 「ジャービルの著作」として長い一覧を載せ、 「ある学者は、こんな人は存在しなかったと言う。 別の学者は、存在したが著作は他人のもの、と言う。 だが私は、これだけの本を書いて別人の名を付ける者がいるとは思わない」。

内容。 「均衡」(ミーザーン)の理論。 すべての物質は、熱・冷・乾・湿の4つの性質を、 特定の比率で持つ。 その比率は、物の名前の文字から計算できる。 28のアラビア文字を、4つの性質に対応させて。 文字と数の神秘。 イスマーイール派の思想と近い。

実験。 「化学の最初の要点は、実験を行うことだ」。 アランビーク(蒸留器)の記述。 「アル・イクシール」。 金に変える薬。 「アル・カリー」。 灰。 ソーダ。

ラテン語。 「ゲーベル」。 13世紀の偽ゲーベル『完成大全』は、 アラビア語の原本がない。 書いたのはフランシスコ会士のパウルス・デ・タレントとされる。 ジャービルの名で、 ヨーロッパの化学が始まった。 本人は、その本を書いていない。