概要
三つに割れた帝国を、5年でひとつに戻した。パルミラを落とし、ガリアを取り戻し、ローマに城壁を築く。「世界の回復者」と刻まれ、翌年に部下に殺された。
場所
ローマ
41.89°N 12.49°E · イタリア・ラツィオ州
41.89°N 12.49°E · イタリア・ラツィオ州
本文
帝国は三つに割れていた。
西のガリア帝国、東のパルミラ、中央のローマ。
50年で皇帝が20人以上代わっている。
アウレリアヌスは、ドナウの軍から出た。
即位して5年で、全部を戻した。
まずゴート人を退け、 ダキアを放棄して防衛線を短くした。
パルミラへ向かい、ゼノビアを捕らえた。
パルミラが再び反乱すると、街を壊した。
西へ向かい、ガリア帝国を降した。
ローマに城壁を築いた。
19キロ。
帝都に城壁が要る時代になったことを示している。
太陽神の神殿を建て、 その祭日を12月25日に定めた。
「世界の回復者」と貨幣に刻む。
275年、ペルシア遠征の途中で、 秘書の偽の処刑名簿に怯えた部下たちに殺された。
ディオクレティアヌスが体制を作り直すのは、 その9年後になる。
出典(2)
塩野七生 『ローマ人の物語』XII 迷走する帝国
エドワード・ギボン 『ローマ帝国衰亡史』第11章