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Event / できごと

ブロード・ストリートのコレラ

Broad Street cholera outbreak
AD1854年8〜9月
重要度 4

概要

医師ジョン・スノウが死者の住所を地図に打ち、一つの井戸に集まることを示した。病は空気ではなく水で運ばれる。疫学はここから始まったとされる。

場所

ロンドン
51.51°N -0.13°E · イギリス・イングランド

本文

1854年8月末、ロンドンのソーホーで、数日のうちに数百人がコレラで死んだ。

医師ジョン・スノウは、当時の通説を疑っていた。 病は悪い空気で広がる、という説になる。 彼は死者の住所を一軒ずつ地図に打った。 点はブロード・ストリートの一本の井戸を囲んでいた。 その井戸の水を飲まなかった醸造所の労働者は、罹っていなかった。

教区の委員会を説得して、井戸のポンプの取っ手を外させた。 流行はそこで終わった。 既に下火だったので、取っ手のおかげかどうかは分からない、と本人も認めている。

菌が見つかるのは30年後になる。 コッホが1883年にコレラ菌を同定した。 スノウは、原因を知らないまま経路を突き止めたことになる。

『疫病と世界史』は、 これを人の側から病との均衡に手を入れはじめた例に置く。 病そのものではなく、病の道筋を数える。 疫学という方法の始まりになる。

出典(1)

ウィリアム・H・マクニール(佐々木昭夫 訳) 疫病と世界史第6章 医学と医療組織の役割

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