概要
人類が地球以外の天体に立った。冷戦の競争が、そのまま到達点になった。
本文
着陸船の計算機の記憶容量は、いまの携帯電話の 何十万分の一しかない。降下の最終盤で警報が鳴り続けたが、 それは処理が追いつかないときに優先度の低い仕事を 捨てる仕組みが働いていた音だった。
自動操縦の降下地点は岩だらけで、 アームストロングが手動に切り替えて着地させた。 残り燃料は30秒足らずだったとされる。
冷戦の産物である。ソ連が先に人工衛星と有人飛行を成功させ、 その遅れを取り返すためにケネディが期限を切った。 最盛期にはNASAが連邦予算の4パーセントを使っている。
12人が月面に立ち、1972年で終わった。 以後50年、誰も行っていない。
出典(2)
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳) 『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』第15章 科学と帝国の融合
ウィリアム・H・マクニール(増田義郎、佐々木昭夫 訳) 『世界史』第IV部 地球規模のコスモポリタニズムの始まり(1850年〜)