概要
北米最大の都市が、200年で人口を失った。洪水、森の消費、内紛、気候の寒冷化。理由は一つに絞れていない。
場所
カホキア
38.66°N -90.06°E · アメリカ合衆国・イリノイ州
38.66°N -90.06°E · アメリカ合衆国・イリノイ州
本文
1100年ごろ、人口は1万を超えていた。
同じ時期のロンドンより多い。
120の土のピラミッドが建ち、 中央のものは底面がギザの大ピラミッドより広い。
それが、1350年ごろには空になった。
理由は一つに絞れていない。
周りの森を燃料と建材で使い尽くし、 洪水が起きやすくなった。
木の柵で都市を囲んだ跡があり、 争いがあったことが分かる。
14世紀に気候が寒くなり、 トウモロコシの収穫が落ちた。
疫病や、支配層への不信も考えられている。
放棄されたあと、人びとは 小さな集落に散っていった。
ヨーロッパ人が来たとき、 この土の丘を誰が築いたのか、 近くに住む人も知らなかった。
長らく「失われた白人の文明」が作ったと言われた。
先住民の祖先が建てたものだと確定したのは、 20世紀になってからになる。
出典(1)
デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ(酒井隆史 訳) 『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』第11章(国家が生まれ、そして捨てられる)