概要
皇帝が雪のなか三日間立ち、教皇に赦しを乞うた。世俗の権力と教会の力関係を示す場面として残る。
場所
カノッサ
44.58°N 10.45°E · イタリア・エミリア=ロマーニャ州
44.58°N 10.45°E · イタリア・エミリア=ロマーニャ州
本文
争点は、司教を任命するのは誰かだった。 司教は霊的な職であると同時に、 広大な領地を持つ世俗の領主でもある。 任命権は、そのまま権力になる。
教皇グレゴリウス7世が皇帝ハインリヒ4世を破門した。 破門されると、家臣は忠誠の義務を免れる。 ドイツの諸侯が離反しはじめた。
皇帝は冬のアルプスを越え、 カノッサ城の門前で三日間、雪の中に立って赦しを乞うた。
教皇は赦した。 赦さなければ、破門を政治の道具にしていると見られる。
短期的には皇帝が勝っている。 諸侯の離反の口実を消し、 数年後には教皇を追い出した。 屈辱の場面として語られるが、 外交としては皇帝の手が回っていた。