概要
28年間ドイツを分けた壁が一夜で開いた。冷戦の終わりが目に見える形になる。
場所
ベルリン
52.52°N 13.40°E · ドイツ
52.52°N 13.40°E · ドイツ
本文
一夜で開いた。
きっかけは、記者会見での言い間違いになる。
党の報道官シャボウスキーが、 旅行の自由化についての新しい規則を読み上げた。
いつから発効するかと聞かれ、 手元の紙を見て「直ちに、遅滞なく」と答えた。
実際には、翌日から段階的に、という内容だった。
テレビで見た人々が、検問所へ向かった。
数千人が集まる。
現場の警備兵は、指示を受けていない。 上に電話しても、誰も判断しない。
最終的に、一人の中佐が 「開けろ」と判断した。
発砲は無かった。
人が壁の上に登り、ハンマーで削り始めた。
28年間ドイツを分けた壁が、 命令ではなく、 誰も止めなかったことで開いた。
出典(2)
フランシス・フクヤマ(渡部昇一 訳) 『歴史の終わり』第1部(何が終わったのか)
サミュエル・P・ハンチントン(鈴木主税 訳) 『文明の衝突』第I部(冷戦後の秩序)