概要
国が塩と鉄を専売するのは正しいか。官僚と儒者が朝廷で論じ、その記録が残った。国家と市場をめぐる最古の討論の一つになる。
場所
長安
34.27°N 108.95°E · 中国・陝西省西安
34.27°N 108.95°E · 中国・陝西省西安
本文
武帝は、匈奴との戦争で財政を使い果たした。
塩と鉄と酒を国の専売にした。
商人から取り上げる形になる。
武帝の死後、BC81年、 朝廷が地方から儒者60人あまりを呼んだ。
民の苦しみを問う、という名目になる。
儒者は言った。
専売をやめよ。
国が商売をすれば、民と利を争うことになる。
道徳で治めよ。
官僚の桑弘羊が答えた。
専売がなければ、匈奴と戦う金が無い。
商人が利を独占するより、国が取るほうがましだ。
記録が残った。
桓寛が整理した『塩鉄論』。
酒の専売は廃され、塩と鉄は残った。
国家が経済を握るべきか、 市場に任せるべきか。
その論争の最古の記録の一つになる。
桑弘羊は翌年、政争で処刑された。
出典(1)
桓寛 『塩鉄論』全篇