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Event / できごと

『富嶽三十六景』

Thirty-six Views of Mount Fuji
1830年 – 1834年
期間を持つできごと重要度 4

概要

70歳を過ぎてからの仕事。安価な藍(ベロ藍)が入ってきたことが、あの青を可能にした。

場所

江戸
35.69°N 139.75°E · 日本・東京都(江戸城=現在の皇居)

関わった人(1)

葛飾北斎AD1760年–AD1849年5月10日 · 当人

本文

北斎が70歳を過ぎてからの仕事になる。

版画は分業で作られる。 絵師が描き、彫師が板を彫り、摺師が色を重ねる。 一枚の絵に、少なくとも三人の職人が関わる。

あの青は、ベロ藍(プルシアンブルー)による。 18世紀初めにベルリンで偶然作られた人工の顔料で、 オランダ船と中国船を通じて日本に入った。

それまでの藍は、植物から取る露草の青で、 色が褪せやすく、値も張る。 ベロ藍は褪せず、安い。

1829年頃から錦絵に大量に使われるようになり、 その直後にこの連作が出た。

技術と交易が、表現の中身を変えている。 ヨーロッパで作られた顔料が、 日本で刷られた絵になり、 その絵がヨーロッパへ渡って印象派に影響した。

顔料が一周して戻ったことになる。

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