概要
住民が大量に殺された。この記憶が、以後900年にわたって双方の側で引かれることになる。
場所
エルサレム
31.77°N 35.21°E · イスラエル/パレスチナ
31.77°N 35.21°E · イスラエル/パレスチナ
本文
5週間の包囲の後、市が落ちた。
殺戮が行われた。 ムスリムもユダヤ教徒も、 そして東方のキリスト教徒も殺された。
数は史料によって幅がある。 「血が膝まで達した」という表現は、 黙示録の一節を踏まえた誇張とされる。
同時代のイスラム側の年代記は、 神殿の丘での虐殺を記録している。
この記憶が、以後900年引かれることになる。
十字軍側の記録も、 自分たちの行為を隠していない。 むしろ神の勝利として書いている。
エルサレムは、その後88年キリスト教勢力が保持し、 サラディンが奪い返す。 そのとき、虐殺は行われなかった。
その対比が、両方の側で語られ続ける。
出典(1)
アミン・マアルーフ(牟田口義郎、新川雅子 訳) 『アラブが見た十字軍』第1部(フランク人の襲来)