概要
官僚が見聞きしたことを書き留めた随筆。磁針が真北を指さないこと、活字による印刷が使われていることが、ここに初めて記録される。
場所
開封
34.80°N 114.31°E · 中国・河南省
34.80°N 114.31°E · 中国・河南省
関わった人(1)
沈括AD1031年–AD1095年 · 著者本文
官職を退いた後、夢渓という園に隠棲して書いた。 609条の断章からなる。
内容がばらばらである。 天文、数学、地質、薬、音楽、絵画、そして噂話。 分類せずに、見聞きした順に並べたように見える。
その中に、いくつも「最初の記録」がある。
磁針が真北を指さないこと(偏角)。 畢昇の膠泥活字による印刷。 石油という語と、その煤で墨を作る話。
化石を見て、 そこが昔は海だったと推論した記述もある。 太行山脈の岩に貝が入っているのを見て、 かつての海岸だと書いている。
虹について、 太陽と反対の方向にできること、 水の粒の中で光が曲がることを述べている。
役人が、職務と関係なく見たものを書き留めた。 それが千年後の科学史の一次史料になった。