概要
住宅ローンの証券化が世界に連鎖した。国境を越えた金融の速さが、そのまま危機の速さになる。
場所
ニューヨーク
40.71°N -74.01°E · アメリカ合衆国
40.71°N -74.01°E · アメリカ合衆国
本文
返せる見込みの薄い住宅ローンを大量に貸し、 それをまとめて証券にし、格付けを付けて世界中に売った。
危険なものを混ぜても、 数を集めれば全部が同時に焦げ付くことはない—— という前提で計算されていた。 その前提が、住宅価格が全国一斉に下がったときに崩れた。
リーマン・ブラザーズが破綻し、 どこがどれだけ抱えているか分からないため、 銀行どうしが互いに貸さなくなった。 金融が止まる。
世界の失業者は数千万人増えた。
公的資金で銀行が救済された一方、 家を失った人への救済は限られた。 その不公平感が、その後の各国の政治を動かす。
出典(2)
マット・リドレー(大田直子、鍛原多惠子、柴田裕之 訳) 『繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史』第10章 現代の二大悲観主義
デヴィッド・グレーバー(酒井隆史 訳) 『負債論 貨幣と暴力の5000年』第12章(1971年から現在まで)