概要
拡大をやめて境界を固める方針の象徴。全長117kmの石壁が島を横切った。
場所
ハドリアヌスの長城位置は特定されていない(誤差 ±60km)
55.02°N -2.29°E · イギリス・イングランド北部
55.02°N -2.29°E · イギリス・イングランド北部
関わった人(1)
ハドリアヌス76年1月24日–138年7月10日 · 命令本文
ブリテン島を東西に横切る117キロの壁。 高さ4〜5メートル、一定間隔に砦と監視塔が並ぶ。
軍事的な防壁としては、越えられないほどの高さではない。 むしろ、人と物の出入りを一箇所に絞って 関税を取り、通行を管理する装置だったという見方が強い。
意味は象徴のほうが大きい。 ここから先は取らない、と決めた線である。 ローマは400年間、拡大する国家だった。 それをやめると宣言したことになる。
ハドリアヌスは在位21年のうち、 半分以上を属州の巡幸に費やしている。 広げるのではなく、あるものを見て回る皇帝だった。
出典(1)
塩野七生 『ローマ人の物語』IX 賢帝の世紀