概要
樹皮や布くずから安価な紙を作る方法をまとめた。600年後、タラス河畔で西へ渡る。
場所
洛陽
34.62°N 112.45°E · 中国・河南省
34.62°N 112.45°E · 中国・河南省
関わった人(1)
蔡倫AD50年頃–AD121年 · 当人本文
それまで中国では竹簡や木簡に書いていた。重い。 『史記』一部で車一台になるという計算がある。絹は軽いが高い。
蔡倫が105年に献上したのは、樹皮・麻くず・古い漁網などを 叩いて繊維にし、漉いて乾かす方法だった。 材料はどこにでもあるものばかりで、軽く、安い。 発明というより、既にあった技法を整えて実用にしたと見るほうが近い。
紙は東へ渡って日本の写経を支え、 751年のタラス河畔の戦いで捕虜になった唐の職人から西へ伝わったとされる。 サマルカンド、バグダード、カイロ、そしてイベリア半島を経て 12世紀にヨーロッパへ着く。600年かかっている。
その紙がヨーロッパに行き渡っていたからこそ、 グーテンベルクの活版印刷は成り立った。羊皮紙のままなら、 一冊のために子牛が何十頭も要る。