概要
諸聖人の日に都市が崩れた。なぜ神は善人を見捨てたのかという問いが、啓蒙思想を押し進める。
場所
リスボン(1755年)
38.71°N -9.14°E · ポルトガル
38.71°N -9.14°E · ポルトガル
本文
諸聖人の日、教会が人で埋まっている時間に起きた。
地震、そして津波、そして火災。
死者は数万人とされる。
問題になったのが、その意味だった。
なぜ神は、教会にいる敬虔な人々を見捨てたのか。 なぜ売春宿は残り、大聖堂が崩れたのか。
ヴォルテールが詩を書き、 「これが最善の世界だというのか」と問うた。 ライプニッツの楽観論への批判になる。
その延長で『カンディード』が書かれる。
一方、ルソーは反論した。 悪いのは地震ではなく、 7階建ての建物を密集させた人間のほうだ、と。
災害を、神の意志ではなく 自然現象として扱う議論が始まった。
ポンバル侯が復興を指揮し、 被害の状況を各教区に質問票で調査させた。 地震学の始まりとされる。