概要
村の粉挽きが、世界は腐ったチーズから生まれたと語った。本を読み、自分で考え直した男の宇宙論が、審問の記録に残った。二度目の審問のあと火刑になる。
場所
フリウリ(モンテレアーレ)
46.16°N 12.66°E · イタリア・フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州
46.16°N 12.66°E · イタリア・フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州
関わった人(1)
メノッキオ(ドメニコ・スカンデッラ)AD1532年–AD1599年 · 裁かれた本文
ドメニコ・スカンデッラ、通称メノッキオは、 フリウリのモンテレアーレという村の粉挽きだった。 村長を務めたこともあり、読み書きができた。
1583年、教区司祭に訴えられた。 神やキリストについて、教義と違うことを話しているという。
翌年の審問で、彼は自分の考えを進んで述べた。 はじめに混沌があり、それは腐ったチーズのようなものだった。 そこから蛆虫が湧くように天使が生まれ、その中の一人が神になった。
審問官は、どこでそんなことを聞いたのかと繰り返し尋ねた。 彼は本の名を挙げた。聖書、『デカメロン』、旅行記、年代記。 そのどれにも、こんなことは書かれていない。 読んだものを、自分の頭で組み替えていた。
2年の投獄のあと悔悛を認められ、村へ戻った。 それでも語るのをやめず、15年後にまた訴えられる。 再犯は許されない。1599年、火刑になった。
ローマの異端審問所からの指示を含む、 その裁判の記録一式が残った。
動画(1)
出典(1)
カルロ・ギンズブルグ(杉山光信 訳) 『チーズとうじ虫 16世紀の一粉挽屋の世界像』全篇