概要
メキシコの銀とアジアの絹が太平洋を往復した。ポトシの銀が中国へ流れる経路がここで完成する。
場所
マニラ
14.60°N 120.98°E · フィリピン
14.60°N 120.98°E · フィリピン
本文
アカプルコとマニラのあいだを、年に一、二度往復した。 250年続く。
積まれたのは、行きがメキシコの銀、 帰りが中国の絹と陶磁器、香辛料になる。
マニラで、中国のジャンク船が運んできた品と メキシコの銀が交換された。 中国商人がマニラに住みつき、 数万人規模の居留地ができる。
太平洋を渡る航海は片道4〜6か月かかった。 壊血病と嵐で、乗員の三割が死ぬこともあった。
この航路で、 唐辛子、トマト、とうもろこし、じゃがいもがアジアへ入った。 四川料理の辛さも、韓国のキムチの赤も、 この交易より後になる。
ポトシの銀が中国へ流れる経路が、これで完成した。 地球を一周する交換の輪が閉じたことになる。
出典(1)
チャールズ・C・マン(布施由紀子 訳) 『1493 世界を変えた大陸間の「交換」』第2部(銀とマニラ・ガレオン)