概要
株価が1年で20倍になり、1年で崩れた。フランス王家は信用を失い、以後の戦費を高い利子で借りることになる。
場所
パリ
48.86°N 2.35°E · フランス
48.86°N 2.35°E · フランス
関わった人(1)
ジョン・ローAD1671年4月21日–AD1729年3月21日 · 仕掛けた本文
ルイ14世が残した借金で、フランスの財政は行き詰まっていた。 摂政オルレアン公が頼ったのが、スコットランド人のジョン・ローになる。
ローは銀行を作り、紙幣を出した。 次にミシシッピ会社を作り、北米のルイジアナ植民地の独占権を得た。 会社は国の借金を引き受け、代わりに株を出す。 株が上がれば借金は消える、という設計だった。
株価は1719年のうちに20倍になった。 「百万長者(ミリオネール)」という言葉は、このとき生まれている。
ルイジアナには、宣伝にあるような金も銀もなかった。 1720年、株を売って紙幣に換え、紙幣を銀に換えようとする人が銀行に殺到した。 株は崩れ、紙幣は紙に戻り、ローは国外へ逃げた。
同じ年、ロンドンでも南海会社の泡が弾けている。
フランス王家は、これで信用を失った。 以後の戦費を高い利子で借りることになり、 その借金が70年後の三部会召集につながる。
『サピエンス全史』は第16章で、この一件を、 信用を裏切った国家がどう罰されるかの例にした。
出典(1)
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳) 『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』第16章 拡大するパイという資本主義のマジック