概要
飛べない鳥の9種すべてが、人の到着から一世紀ほどで消えた。人類が最後に着いた大きな島で、同じことが三度目に起きた。
場所
アオテアロア位置は特定されていない(誤差 ±150km)
-41.29°N 174.78°E · ニュージーランド
-41.29°N 174.78°E · ニュージーランド
本文
アオテアロア(ニュージーランド)には、飛べない鳥モアが9種いた。 大きいものは背丈3m、体重200kgを超える。 陸の哺乳類がいない島で、鳥が草食獣の役をしていた。
人が着いたのは13世紀の後半とされる。 モアの骨が調理の跡と一緒に出る遺跡が、各地に残っている。
15世紀の半ばには、9種すべてが途絶える。 到着から一世紀あまりになる。
気候のせいにはしにくい。 この島には人が着くまで、モアを襲う地上の捕食者がいなかった。 飛べず、繁殖が遅く、人を恐れなかった。
モアを食べていた巨大な鷲(ハーストイーグル)も、獲物と一緒に消えた。
『サピエンス全史』は第4章で、 オーストラリア、アメリカに続く「三度目」としてこれを挙げる。 人が着いた時期が新しく、記録が読みやすいぶん、 本の中でいちばん反論の余地の少ない例になっている。
出典(1)
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳) 『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』第4章 史上最も危険な種