概要
王朝の興亡を連帯意識の盛衰で説明した。社会を法則で捉える試みとして、群を抜いて早い。
場所
トンブクトゥ
16.77°N -3.01°E · マリ
16.77°N -3.01°E · マリ
関わった人(1)
イブン・ハルドゥーンAD1332年–AD1406年 · 著者本文
『イバルの書』という大著の、序説にあたる部分になる。 その序説だけが、本体より読まれることになった。
問うたのは、なぜ王朝は興り、そして必ず滅ぶのかだった。
答えとして立てたのが「アサビーヤ」—— 集団を結びつける連帯意識になる。 砂漠の厳しい暮らしがそれを強くし、 都市の贅沢がそれを弱める。 強い連帯を持つ集団が王朝を立て、 三代か四代で連帯を失い、 外から来た別の集団に取って代わられる。
出来事を並べるのではなく、 繰り返される型を見つけようとした。 社会を法則で捉える試みとして、群を抜いて早い。
本人は歴史家であると同時に、 複数の王朝に仕えて何度も失脚した政治家でもあった。 王朝が崩れる様子を、内側から何度も見ている。
ティムールと面会し、その人物を書き残してもいる。