概要
記録に残る最初のペストの大流行。死者の数は史料によって大きく違うが、再征服の勢いはここで止まった。
場所
コンスタンティノープル
41.01°N 28.98°E · トルコ・イスタンブール
41.01°N 28.98°E · トルコ・イスタンブール
本文
541年、エジプトから始まり、翌年に都に達した。
記録に残る最初のペストの大流行になる。
同時代のプロコピオスは、 都で一日に一万人が死んだと書いた。 誇張とされるが、規模の大きさは他の史料も伝える。
埋葬が追いつかず、 塔に死体を積み上げたという記述がある。
ユスティニアヌス自身も感染し、生き延びた。
その後200年、繰り返し流行した。
影響の大きさをめぐって、議論がある。 帝国の人口を大きく減らし、 再征服の勢いを止め、 その後の東西の力関係を変えたとする説。 一方、近年は影響を過大に見積もっているという批判もある。
DNAの解析で、 14世紀の黒死病と同じ菌(ペスト菌)だと確かめられた。
出典(1)
ウィリアム・H・マクニール(佐々木昭夫 訳) 『疫病と世界史』第3章 ユーラシアにおける疾病バランスの均衡