概要
世界で5000万人以上が死んだとされる。大戦の死者を上回るのに、長く忘れられていた。
本文
1918年から19年にかけて、 世界人口の三分の一が感染したと推計される。 死者は5000万人以上。 第一次大戦の死者を大きく上回る。
「スペイン風邪」という名は、実態と合わない。 参戦国は報道を統制していた。 中立国スペインだけが自由に報じたため、 そこから出たように見えた。
異常だったのは、死者の年齢構成になる。 通常、インフルエンザで死ぬのは 高齢者と乳幼児が多い。 この流行では、20代から40代が最も多く死んだ。
免疫の過剰反応が原因という説がある。
日本でも約39万人が死んだ。
これほどの規模でありながら、 長く忘れられていた。 戦争の記憶に覆われたためとも、 語る言葉が無かったためとも言われる。
100年後、同じことがまた起きた。
出典(1)
ウィリアム・H・マクニール(佐々木昭夫 訳) 『疫病と世界史』第6章 医学と医療組織の役割