概要
祭式の手順を伝えるヴェーダから、「私とは何か」を問う思索が枝分かれした。輪廻と解脱という枠組みができ、仏教もジャイナ教もここを土台に反論する形で出てくる。
場所
ウッジャイン
23.18°N 75.78°E · インド(グプタ朝の学術の中心)
23.18°N 75.78°E · インド(グプタ朝の学術の中心)
本文
ヴェーダは、祭式の手順を伝える書だった。 どの神に何を捧げ、どの句を唱えるか。
ウパニシャッドは、そこから枝分かれする。 問いが、儀式の効き目から 「私とは何か」に移った。
出した答えの一つが、 アートマン(個の本質)とブラフマン(宇宙の本質)は 同じものだ、というものになる。 「汝はそれである」という言い方で語られる。
輪廻と業(カルマ)の枠組みもここで整う。 行いが次の生を決め、 その連鎖から抜け出す(解脱)ことが目標になる。
仏教もジャイナ教も、 この枠組みを土台にしながら、 アートマンの存在を否定する形で出てくる。 反論するには、まず共通の前提が要る。
「ウパニシャッド」は「近くに座る」を意味する。 師の傍らで、密かに伝えられるものだった。