概要
誰でも株を買え、その株を転売できる会社の最初。国ではなく会社が艦隊と兵を持ち、200年アジアの海を握った。
場所
アムステルダム
52.37°N 4.90°E · オランダ
52.37°N 4.90°E · オランダ
本文
1590年代、オランダの各都市が別々にアジアへ船を出していた。 互いに競って香辛料の値を吊り上げ、共倒れになりかけた。 議会が仲介して、一つの会社にまとめたのが1602年になる。
新しかったのは、二つある。 誰でも出資でき、その持ち分を他人に売れること。 そして、会社が国家の名で条約を結び、砦を築き、戦争をする権限を持ったこと。
株を売り買いする場所が、アムステルダムにできた。 世界最初の証券取引所とされる。
会社はバタヴィアに拠点を置き、 ポルトガルからマラッカとセイロンを奪い、 バンダ諸島では住民を殺して香辛料の畑にした。 日本とは長崎の出島で200年つき合っている。
18世紀の末に負債で潰れ、1799年に解散した。
『サピエンス全史』は第16章で、この会社を資本主義の章の主役にする。 王でなく投資家の信用が艦隊を動かした、という点になる。
出典(1)
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳) 『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』第16章 拡大するパイという資本主義のマジック