概要
七度の航海で数百隻の船団がアフリカ東岸まで達した。植民も征服もせず、朝貢の関係を結んで帰る。だが事業は打ち切られ、記録の多くも失われた。海は他者に委ねられる。
場所
南京
32.06°N 118.80°E · 中国・江蘇省
32.06°N 118.80°E · 中国・江蘇省
関わった人(2)
鄭和AD1371年–AD1433年頃 · 総指揮永楽帝AD1360年–AD1424年 · 命じた本文
七度の航海で、艦隊は東南アジア、インド、ペルシア湾、 アフリカ東岸まで達した。船の数は数百、乗員は二万を超えたとされる。 旗艦の大きさには諸説あり、記録の数字をそのまま取ると コロンブスの船の何倍にもなるが、造船として可能かは議論がある。
やったことは、朝貢の関係を結び、贈り物を交わし、帰ることだった。 砦を築かず、植民地を置かず、領土も取っていない。 麒麟(キリン)が献上されたのはこの航海による。
1433年で終わる。宮廷の官僚は費用を問題にし、 北の防衛のほうが急だと主張した。海禁が敷かれ、 遠洋船の建造が禁じられ、記録の多くも失われた。
60年後、ヴァスコ・ダ・ガマが同じ海に、 比べものにならないほど小さな船で現れる。
出典(6)
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳) 『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』第15章 科学と帝国の融合
ジャレド・ダイアモンド(倉骨彰 訳) 『銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』エピローグ 科学としての人類史
ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン(鬼澤忍 訳) 『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源』第8章 領域外
ウィリアム・H・マクニール(増田義郎、佐々木昭夫 訳) 『世界史』第II部 諸文明間の平衡状態(BC500〜AD1500年)
マット・リドレー(大田直子、鍛原多惠子、柴田裕之 訳) 『繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史』第9章 転換点
ジャネット・L・アブー=ルゴド(佐藤次高ほか 訳) 『ヨーロッパ覇権以前 もうひとつの世界システム』結論(なぜ東は退いたのか)