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Story / ストーリー

『応仁の乱』で読む日本の転換点

出てくるできごと AD1290ごろ – AD1577
できごと 51

概要

主役がいない。勝者もいない。11年戦って何も決まらなかった戦乱を、二人の僧の日記から追う。

この物語について

『応仁の乱』(呉座勇一、2016年)は、日本史で最も分かりにくいとされる戦乱を扱う。

分かりにくいのには理由がある。英雄がいない。目的がはっきりしない。途中で東西の陣営を移る者がいる。11年戦って、勝ち負けが決まらないまま終わる。

本は、奈良の興福寺の二人の僧が残した日記を軸に据えた。経覚と尋尊。中央から離れた場所から、長い期間を淡々と書き続けた記録になる。英雄の物語にせず、地方の寺と荘園の側から見ると、何が起きていたかが見えてくる。

結論は、幕府の権威が失われる過程として読むことになる。将軍の力は乱の前から弱く、乱がそれを決定的にした。地方の実力者が中央を頼らなくなり、戦国が始まる。

この本は新書として異例に売れた。分かりやすい英雄譚ではないものが読まれた、ということ自体が話題になっている。

この物語は、本が扱ったできごとを並べたものになる。本文は写していない。

動画(1)

【呉座勇一vs高橋弘樹】戦国時代を生んだ大乱!日本史の転換点、泥沼の11年戦争とは?ReHacQ−リハック−【公式】著者本人が、なぜこの分かりにくい戦乱を書いたかを話す

重なっているストーリー

同じできごとや人物を含む物語です。何件を共有しているかを添えました。

武士の700年5件を共有 / 地方の武装集団が政権を取り、そして自ら身分ごと消えるまで。『日本の歴史をよみなおす』で読む日本3件を共有 / 日本は農業の国で、百姓は農民だった。その前提を、史料の側から崩した本。コテンラジオで聞く歴史1件を共有 / ポッドキャスト「コテンラジオ」が取り上げた人物とできごと。ここに並ぶ項目には、その回の動画が付いている。『文明崩壊』で読む歴史1件を共有 / イースター島、マヤ、グリーンランドのノルウェー人。環境を使い尽くした社会と、そうしなかった社会。『失敗の本質』で読む日本軍1件を共有 / なぜ負けたのかを、作戦ではなく組織の性質から説明した本。六つの作戦を並べて、同じ型を取り出す。『武士の家計簿』で読む幕末1件を共有 / 加賀藩の会計係の家が、37年つけた家計簿が見つかった。武士は、思われているよりずっと借金に苦しんでいた。

筋(6)

年代順に並べてあります。役どころが書いてあるものは、なぜこの物語に含まれるかを添えました。

日本国 / AD3〜4世紀ごろ(古墳時代の王権) – (続く)悪党の登場できごと / AD13世紀末〜14世紀 / 地方の実力者が力を持つ流れ室町幕府の成立できごと / AD1338年 / 前史応仁の乱できごと / 1467年 / 全篇桶狭間の戦いできごと / AD1560年6月12日 / 結果としての戦国楽市楽座できごと / AD1577年