概要
小さな島が、世界で最も利益の出る土地になった。砂糖のために数百万人が大西洋を運ばれ、ヨーロッパの食卓に甘さが日常として入る。工場に似た労働の管理も、ここで先に生まれた。
場所
バルバドス位置は特定されていない(誤差 ±25km)
13.19°N -59.54°E · バルバドス
13.19°N -59.54°E · バルバドス
本文
砂糖は、地中海とマデイラで作られていた。 それがカリブ海へ移ったのは17世紀の前半になる。
1640年代、バルバドスがタバコから砂糖に切り替えた。 土地が集約され、小さな農場が消え、 一つの島が「砂糖の島」になる。
砂糖は他の作物と違う。 刈り取ったサトウキビは、数時間以内に搾らないと使えない。 だから畑のそばに工場が要る。 畑と工場が一体になり、時計で管理された連続作業が生まれた。 工場労働の型が、ここで先に作られている。
必要な労働力は、アフリカから運ばれた。 バルバドス、ジャマイカ、サン=ドマング、キューバ、ブラジル。 大西洋を渡った1200万人の大半が、砂糖と、その関連の作物のために運ばれている。
島では人が減り続けた。 死亡率が出生率を上回り、補充のために船が来る。 その循環が200年続いた。
ヨーロッパでは値が下がり、砂糖が日常の食べ物になった。 甘い紅茶が、工場労働者の朝食になる。
出典(4)
フェルナン・ブローデル(村上光彦 訳) 『物質文明・経済・資本主義 15-18世紀』第2巻 交換のはたらき
川北稔 『砂糖の世界史』第3〜5章(プランテーションと三角貿易)
ウィリアム・バーンスタイン(鬼澤忍 訳) 『交易の世界史 シュメールから現代まで』第8章(砂糖とコーヒー)
エドゥアルド・ガレアーノ(大久保光夫 訳) 『収奪された大地 ラテンアメリカ五百年』第2部(砂糖の王国)