概要
知識は力なり。古い書物の権威ではなく、観察と実験を積み重ねて自然を問えと説いた。知らないと認めるところから近代科学が始まる。
場所
ロンドン
51.51°N -0.13°E · イギリス・イングランド
51.51°N -0.13°E · イギリス・イングランド
関わった人(1)
フランシス・ベーコンAD1561年1月22日–AD1626年4月9日 · 著者本文
題は「新しい道具」を意味する。 アリストテレスの論理学の書が『オルガノン』と呼ばれていたので、 それに代わるものという意味を込めてある。
説いたのは、方法になる。 古い書物に書いてあるから正しい、をやめる。 偏見を捨て、観察を積み重ね、そこから一般の法則を引き出す。 実験で確かめる。 それが自然を支配する力になる、と言った。
ベーコン自身は、ほとんど発見をしていない。 コペルニクスの説を退け、ガリレオの望遠鏡にも冷たかった。 方法を説いた人で、方法を使った人ではない。
それでも、40年後にロンドンで王立協会ができたとき、 会員は自分たちをベーコンの弟子と呼んだ。
『サピエンス全史』は第14章で、科学革命を「無知の発見」と呼ぶ。 知るべきことはすべて聖典に書いてある、という前提を捨てて、 まだ知らないことがあると認めたところから始まった、という筋になる。 この本はその起点に置かれている。
出典(1)
ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳) 『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』第14章 無知の発見と近代科学の成立