概要
一度も日本へ行かないまま、収容された日系人と映画と本から書かれた日本人論。占領政策の参考にされ、日本でも翻訳が読まれ、批判もされ続けている。
場所
ワシントンD.C.
38.91°N -77.04°E · アメリカ合衆国
38.91°N -77.04°E · アメリカ合衆国
関わった人(1)
ルース・ベネディクトAD1887年6月5日–AD1948年9月17日 · 著者本文
1944年、アメリカ戦時情報局が一人の文化人類学者に依頼した。 日本人はどう考えるのか。降伏させるには何が必要か。天皇をどう扱うべきか。
ルース・ベネディクトは日本語を読めず、日本へ行ったこともなかった。 使えたのは、収容所にいた日系アメリカ人への聞き取り、 翻訳された小説、日本映画、新聞、捕虜の尋問記録になる。
報告書は、天皇を訴追すべきでない、という結論を含んでいた。 占領の方針に影響したと言われる。
1946年に本として出た。 恩、義理、恥、そして「各々其ノ所ヲ得」。 日本社会を、階層と義務の網として説明した。 罪の文化と恥の文化という対比が、そこから広く引かれるようになる。
日本でも1948年に訳され、よく読まれ、よく批判された。 戦時中の限られた材料で日本人一般を語っている、 時代と階層の違いが消えている、という指摘は最初から出ている。
それでも、日本人が自分について語るときの言葉に、 この本はいまも影を落としている。
出典(1)
ルース・ベネディクト(長谷川松治 訳) 『菊と刀 日本文化の型』全篇