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Event / できごと

『人口論』

An Essay on the Principle of Population
AD1798年
重要度 4

概要

人口は倍々に増え、食料は足し算でしか増えない。だから飢えと貧困は避けられない。匿名で出たこの薄い本が、以後200年の悲観論の型になる。

場所

ロンドン
51.51°N -0.13°E · イギリス・イングランド

関わった人(1)

トマス・マルサスAD1766年2月13日–AD1834年12月23日 · 著者

本文

1798年、匿名で出た薄い本だった。 著者は32歳の牧師で、父と父の友人たちの楽観に反論するつもりで書いた。

人口は25年で倍になる。 食料は同じ期間に、よくて同じだけしか増えない。 だから人口はいつも食料の限界に張りつき、飢えと病と戦争がそれを削る。 貧民を救う制度は、貧民を増やすだけになる。

本は版を重ね、6版まで書き直された。 ダーウィンはこれを読んで、自然選択の考えを得たと書いている。

予言は外れた。 本が出てから200年で、人口は8倍になり、一人あたりの食料は増えた。 農業の技術と、空気から作った窒素と、交易が、限界を動かし続けた。

外れたが、消えなかった。 資源の限界を語る議論は、いまもこの本の型で書かれる。 『繁栄』は、この本を反論の相手に選んだ。

出典(1)

マット・リドレー(大田直子、鍛原多惠子、柴田裕之 訳) 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史第6章 マルサスの罠から逃れる

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