概要
人は世界をそのまま見ているのではなく、自分の認識の形を通して見ている。哲学の問いの立て方が、この本の前と後で変わった。
場所
ケーニヒスベルク
54.71°N 20.45°E · ロシア・カリーニングラード
54.71°N 20.45°E · ロシア・カリーニングラード
関わった人(1)
イマヌエル・カントAD1724年4月22日–AD1804年2月12日 · 著者本文
57歳で出した。
それまでの十年、ほとんど何も出版していない。
問いは、人は何を知ることができるか。
答えは、人は世界そのものを見ているのではない。
空間と時間、因果といった形は、 世界の側にあるのではなく、 人が世界を受け取るときの形になる。
だから経験できないもの、 神や魂の不死や世界の始まりについては、 理性は決着をつけられない。
証明も反証もできる。
それは理性の欠陥ではなく、限界だ、と。
「コペルニクス的転回」と自分で呼んだ。
対象が認識に従う、と考えを裏返した。
最初は誰も読めなかった。
800ページ、文が長く、用語が新しい。
数年たって、 この本を読み解く本が出はじめて広まった。
以後の哲学は、 この本に賛成するか反対するかで始まる。