概要
モンゴル軍がアッバース朝を滅ぼした。イスラム世界の学問の中心が失われる。
場所
バグダード
33.32°N 44.37°E · イラク
33.32°N 44.37°E · イラク
本文
フラグ率いるモンゴル軍が、 アッバース朝の都を落とした。
500年続いたカリフ位が、ここで途切れる。
破壊が徹底していた。 図書館の書物がチグリス川に投げ込まれ、 インクで川が黒くなったと伝わる。 死者は数十万から百万まで、推計に幅がある。
カリフは、血を流さずに殺すという慣例に従い、 絨毯に包まれて馬に踏ませたとされる。
灌漑の水路が壊されたことの影響が長く残った。 メソポタミアの農業生産は、 この後回復していない。
学問の中心は、カイロ、ダマスクス、 そして東のサマルカンドやタブリーズへ移った。
イスラム世界の科学が この時点で終わったという語り方は、 近年は否定されている。 天文学と数学は、この後も数世紀続いている。
出典(2)
ジャネット・L・アブー=ルゴド(佐藤次高ほか 訳) 『ヨーロッパ覇権以前 もうひとつの世界システム』第II部 中東の心臓部
アミン・マアルーフ(牟田口義郎、新川雅子 訳) 『アラブが見た十字軍』第4部(モンゴルという別の脅威)