概要
16歳でアイルランドの海賊にさらわれて奴隷になったブリタニアの少年が、逃げ帰り、司教になって戻った。ローマの外の島が、ローマの軍なしでキリスト教になった。
場所
アーマー
54.35°N -6.65°E · 北アイルランド
54.35°N -6.65°E · 北アイルランド
関わった人(1)
パトリキウス(聖パトリック)AD385年頃–AD461年頃 · 宣教本文
本人の書いた『告白』と、コロティクス宛の手紙、 確かなのはこの二つだけになる。 ラテン語で、下手な、と自分で言うラテン語で。
ブリタニアの西の海岸の、助祭の子で、地方参事の孫。 16歳のとき、海賊が村を襲い、 何千人かと一緒にアイルランドへ連れて行かれた。 6年、羊を飼った。 「一日に百度祈り、夜も同じくらい祈った」。 夢で「船が用意されている」と聞き、 200マイル歩いて船を見つけ、乗せてもらった。
帰って、また夢を見た。 アイルランドの人々の声が「若者よ、もう一度我々の中を歩いてくれ」と言った。 どこで学んだかは分からない。 ガリアの修道院だという伝えがある。 432年に司教として戻った、というのは後世の年代記の年になる。
「私は最も無学で、最も小さな者」と繰り返す。 自分の布教を、上司から責められて弁明する形で『告白』は書かれている。 何千人に洗礼を授け、 王の息子と娘を修道士と修道女にし、 贈り物を受け取らなかった、と。
三つ葉のクローバーで三位一体を教えた話は、 17世紀まで文書に出てこない。 蛇を島から追い出した話も。 アイルランドには元から蛇がいない。
461年頃に死んだ。 3月17日。 アイルランドの守護聖人になり、 アーマーが首座司教座になった。 アイルランドはローマの軍が一度も来なかった島で、 ローマの軍なしでキリスト教になった最初の国になる。