概要
十字軍の只中を通った巡礼の記録。敵味方に分かれた土地で、商人も農民も普通に行き来していたことが書かれている。
場所
メッカ
21.42°N 39.83°E · サウジアラビア
21.42°N 39.83°E · サウジアラビア
関わった人(1)
イブン・ジュバイルAD1145年–AD1217年 · 著者本文
グラナダからメッカへ、そして戻るまでの2年余りを、 日付を追って書いた。
書かれているのが具体的になる。 船賃、宿の様子、税関での扱い、 巡礼者から不当に徴収されることへの怒り。
十字軍国家を通ったときの記述が、特に読まれる。
戦争が続いているはずの土地で、 ムスリムの隊商とフランク人の隊商が すれ違いながら普通に行き来していた。
ムスリムの農民が、フランク人の領主のもとで 穏やかに暮らしている。 収穫の半分と人頭税を払えばよく、 ムスリムの領主の下より軽い、と書いている。
そのうえで、彼はそれを嘆いた。 異教徒の下で楽に暮らせることは、 信仰にとって危ういと。
戦争の記録だけを読んでいては見えないものが、 一人の巡礼者の日記に残っている。