概要
ハンニバルのイタリア侵入からザマの敗北まで、17年に及んだローマとカルタゴの戦争。
本文
17年のうち16年、戦場はイタリアだった。 ハンニバルは野戦で負けなかったが、市を落とせなかった。 攻城兵器も、それを支える補給線も無い。
ローマは会戦を避ける方針(ファビウス戦術)に転じ、 一度それを捨ててカンナエで大敗し、また戻った。 時間を味方につけるやり方である。
決着はイタリアではなく、外側でついた。 スキピオがヒスパニアを制圧して補給の根を断ち、 アフリカへ渡った。 本国を脅かされたカルタゴがハンニバルを呼び戻す。
戦術で16年勝ちつづけた側が、戦争に負けた。
出典(1)
塩野七生 『ローマ人の物語』II ハンニバル戦記