概要
ミラノの庭で泣いていた修辞学の教師が、隣の家の子の「取って読め」という声を聞き、パウロの手紙を開いた。「酒宴と酩酊、淫乱と好色をやめ」。母モニカに告げた。翌年の復活祭にアンブロシウスから洗礼。『告白』の第8巻。
場所
45.46°N 9.19°E · イタリア・ロンバルディア州
関わった人(2)
アウグスティヌスAD354年11月13日–AD430年8月28日 · 回心アンブロシウスAD339年頃–AD397年4月4日 · 洗礼を授けた本文
386年、夏、ミラノ。31歳。修辞学の教授。帝国の公職。 母モニカ。息子アデオダトゥス、14歳。15年一緒にいた女は名前を書いていない。母が結婚のために去らせた。「私の心は血を流した」。婚約者はまだ12歳。
マニ教9年。ファウストゥスに会って失望した。懐疑。 アンブロシウス。「言葉のうまさを聞きに行った。中身が入ってきた」。旧約は比喩で読める。 プラトン派の本。神は体を持たない。悪は善の欠如。「そこにロゴスを見つけた。だがロゴスが肉になったことはなかった」。 ポンティキアヌスが『アントニオスの生涯』の話をした。「トリーアの二人の役人がそれを読んでその場ですべてを捨てた」。 「無学な者が天を奪う。我々は学問を持って血と肉に転がっている」。
庭。いちじくの木。泣いた。「いつまで。明日、明日。なぜ今でない」。 隣の家から子供の声。「トッレ、レゲ。トッレ、レゲ」。取って読め。 そんな遊びの歌を知らなかった。 アリピウスの所にパウロ。開いた。ローマ13章。 「酒宴と酩酊、淫乱と好色、争いと妬みを捨て、主イエス・キリストを着よ」。 「それ以上読まなかった。読む必要がなかった」。 アリピウスは次の節。「弱い者を受け入れよ」。 母に言った。母は「あなたが結婚して孫を見るより」と喜んだ。
教授を辞めた。葡萄の収穫の休みまで待って。カッシキアクムの別荘で対話篇。 387年、復活祭。アンブロシウス。ミラノの八角形の洗礼堂。いま大聖堂の下にある。息子も友人も。 オスティア。母と窓で。「話しながら一瞬それに触れた」。母が死んだ。56歳。「私は泣かなかった。それから泣いた」。
『告白』。397年頃。13巻。 「あなたは私たちをあなたに向けて作られた。私たちの心はあなたのうちに憩うまで安らぎを得ない」。 「私」が自分を神に向かって語る最初の本。ルソーが1782年に同じ題で、神にでなく人に向かって書いた。